[新しいオーナーさんと直談判してきます](平出さんのお家ではないですが)
✨ロード・オブ・ザ柿の木victory-season2 ついに「最終章」--「最後のピース」(peace、piece)」✨
豊さん(仮名)達が暮らす都内のマンションが、株式会社ATC(代表深山祐助 レオパレス21創業者)に買い取られたのが昨年の11月。よりによって、東京高裁で、株式会社ATCの敗訴が確定した直後でした(平出恵津子さんに対する「建物明け渡し請求訴訟」…つまり「地上げ」です)。 しかも、平出恵津子さんに対するのと全く同じ手口。買い取った直後に「社の決定として、6ヶ月後に建物を取り壊すので、立ち退いて」と、既成事実のように「合意書」を置いていく。東京高裁の判例が出た直後でもあり、豊さん達住民の必死の抵抗で、あえなく「令和の地上げ屋」株式会社ATC(代表深山祐助 レオパレス21創業者)は立ち退き請求を撤回しました…が、なーんとそれから僅か4ヶ月、株式会社ATC(代表_深山祐助 レオパレス21創業者)は豊さん達の暮らすマンションを売り払ってしまいました!
しかも、その買い取った新しい会社の担当者が、個別訪問で挨拶に来て「取り壊すので立ち退きをお願いします」と…
こんなことってありですかーーーーー
と、叫ぶつもりで、「柿の木訴訟」を支える会(「令和の地上げ屋」から暮らしを守る神奈川・東京ネットワーク)の他地域の皆さんとも相談して、事務局・後藤からちょっと、怖いお手紙(通知書)を出しました。
何が返ってくるかな? 2、3週間は返答にかかるかな? と身構えていましたが、直ぐにお返事を頂きました。社長さん自ら、携帯電話で。
「いや、もうね、まったく誤解なんですよー」「直ぐにでもお会いしてお話ししたい。お伺いしてもよろしいか?」
と、とても気さくな話しっぷり。私は大阪出身なので、ちょっと関西言葉が残る電話の声に、親しみも感じました。
失礼ながらちょっとだけ、この社長さんのことを調べてみました。いろいろと、若い頃からご苦労をされて、お仕事を大事にされてきたようです。
バブル全盛期にお友達から誘われて不動産業に携わり、上京してから本格的に土地開発業務に打ち込むも、リーマンショックで会社は解体。そのころはもう若いとは言えないご年齢でしたが、それでも単身、今の会社を立ち上げられたそうです。
従業員とその家族を守ることが、会社の責任。会社の利益は、地域社会づくりに投資して従業員の働きやすい社会づくりとして循環させていく。「みんなが笑顔で仕事ができること。これができないと、良い仕事にはなりません。」
言葉だけではないようで、会社の実績をみると、実際に個性的な取り組みが目立ちます。不動産の知識を活かして、地域の文化再生プロジェクトを成功させ、地域・「まち」ぐるみの取り組みとして発展しています。不動産業を活かした社会福祉事業にも取り組み、地域のNPO・市民団体から支えられる存在ともなっているようです。
決して、大きな会社というわけではないようです。しかしその「家族」感覚で、地域・まち、そこに暮らす人々との繋がりを地道に大切にすることが、結果、会社と従業員の皆さんを持続的に支えるチカラになって成長されてきたのかもしれません。
趣味は?と聞かれると、「仕事です」と答えるそうです。「どうしたらその土地・建物の『ポテンシャル』を最大に引き出すことがでくるか。それを考えると楽しくて仕方がない。」
ふと、豊さん達が暮らすマンションの「ポテンシャル」って、何なんだろうと、考えてしまいました。
直ぐに思い浮かびます。そのお家・建物をこよなく愛して大切にする豊さん達・住民がいるということに決まっているじゃないですか。
「令和の地上げ屋」株式会社ATC(代表_深山祐助 レオパレス21創業者)の立ち退き請求に、住民同士が協力して果敢に立ち向かい、撃退してしまう。
きっと、どんなにか怖かったことだと思います。賃貸マンションですよ? 立ち退き交渉をしてそこそこの金は積んでもらって出ていく道もあったはずです。ましてそんな怖い人達と、大家さんとして付き合っていく道を選ぶなんて(逆に株式会社ATCは逃げ出してしまいましたが)….
こんなに住民に愛され恵まれた賃貸マンションがありますかーーーー
大家と店子、賃貸人と賃借人が支え合い、共存共栄することが、地域・まちの「豊さ」に繋がります。
「地上げ屋」に追い払われて、人を散り散りバラバラにしてしまうのではなく、人々が住まいを通して繋がりを育める「まちづくり」。そうした場所に様々な人も文化も集まってくるでしょう。
この新しい不動産会社の社長さん・大家さんは、それを「商機」「ポテンシャル」として活かしてくれる方だと、感じています。
お会いして、お話をするのが楽しみです。
(事務局・後藤)